2017年7月6日
病院の消灯時間は、夜の20時。
ママとパパのいる病室は、個室だったから少し音も静か。
ママの体調も不安定で心配だったから、
いつも早めにふたり「おやすみ」って、言うんだけど。
3日間は、容態が急変する可能性があったから、ママもパパも、君がいない病室ではなかなか寝られないでいる。
すぐそこにいるのに。
今すぐ会いたいのにNICUが遠い。
消灯され暗くなった病室は、心配や不安が襲いかかってくる。
だから、お互い布団に入って君のことを話すんだ。
ママはベッド。その隣に並べたパパの簡易ベッド。
いつも今日みた君の姿を振り返って、話しをするんだ。
そのときは、暗い病室が嘘みたいに明るい。
この日の会話は、名前の話。
いくつかの最終候補があったけど、君の顔を見た瞬間にどの名前がピッタリと感じたか、
お互い気持ちを同時に、せーの!で言うこにしたよ。
「せーの!」
ママパパの答えは、完全に一致!
なぜ、その名前がピッタリだと感じたかとか、
この後もいろいろお話ししたよ。
やっぱり後にも先にもたどり着くのは、
この一つの名前。
君がお腹の中にいるときから、たくさんたくさん考えたけど、
ママもパパもこの名前しかないと思った。
朝が来たら、君に聞いて決めることにしたよ。
明日は、家族の大イベント。
早く君に会いに行くために、今日は早く寝ようと就寝した。
朝を迎え、車椅子にママを乗せてNICUに向かう。
なんと君の名前発表の日は、ママパパの結婚式を挙げた日。
7月3日
ママパパの大事な日が、
4年後の今日、
家族の大事な日にかわる。
ママパパが想いを込めた名前を、君は気に入ってくれるかな。
ママが、初めて名前で呼び掛けたよ。
「みおちゃん」
君にぴったりな優しくて、安らぐ綺麗な響き。
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