2017年9月7日
みお、第二病棟神経小児科に転科!

翌日付き添いを希望するかと問われたママは、二つ返事でみおと一日過ごすことを決めた。
だって、ママが心から願っていた、みおと24時間一緒にいることが生後67日目にしてやっと叶う。
NICU、GCUとは違い同じベッドで添い寝をすることができる。
我が子の寝顔を見て、寝息を感じながら、ずっと触れていることだってできる。
ママパパにとって、これだけ幸せなことはなく、ママもすごく電話で喜んでいたよ。
パパも、その報告を聞いてかなり気が早いけど、みおとママがいつ帰ってきても良いように東京の家をみお使用に。

でも、これはママパパがみおと暮らしていくため現実を知ることになる。
一般病棟では、NICUやGCUで看護師さんがやってくれていたことも基本できることは全部自分でやらなければならない。
決められた薬の時間に胃残の確認をして、粉薬を水で溶かし注入する。
ミルクのときも、同じ確認が必要。
ミルクを点滴のように少しづつ落としながら注入するのだが、大体その時間が1時間くらいかかる。
その間は、みおが吐き戻したりしていないか確認が必要なため、目を離すことはできない。
ミルクが終わったら、経管チューブにミルクが残らないように、少しお水を注入して流してあげる。
この薬とミルクの時間が毎回一緒ではないこともあって、一日ひっきりなし。
ママはその間に、搾乳を定期的にしなければならないし、
使用した搾乳機の部品を毎回洗浄し、ミルトンにつけて消毒、消毒後ペーパーで綺麗に水気をとる。
当たり前のことのようだけど、これが意外と大きな負担がかかる。
パパがいるときは、極力そういう負担をママにかけないように協力していた。
食事は病室では食べることができないので、その間は看護師さんにみおをお願いして別室の食事スペースで食事をとる。
食事スペースには、家庭用冷蔵庫があって。
みんな買い物に出かけている暇がないので、冷蔵庫に昼ごはんや、夜ご飯を保存。
マジックで名前を書いたビニール袋が並ぶ。
さっと手軽に食べられるもので足早に食事をすませて、病室に戻っていくママが多い。
自分の食事を忘れてしまうほど、次々とやることがあり、あっという間に時間が過ぎていく。
パパも心配はしていたんだけど、
これをいきなりリズムも掴めないまま一人だけでこなすのは本当にきつい。
夜中も筋緊張でみおの反りやつっぱりが思った以上に大きく、抱っこしても寝ない。落ち着かない。
初めてのことだらけの現実に、どうしてあげたら良いのか分からない。
ママは、1時間も寝れずに本当に頑張ったけど。
泣いたって言ってた。
その時に、一般病棟のベテラン看護師さんがママの気持ちを察して相談にのってくれたんだって。
その時のベテラン看護師さんの言葉がすごく心に響いたって、パパに教えてくれた。
ベテラン看護師さんが、ママに教えてくれたこと。
「親にならないといけない」
「ママパパもそうだけど、みおちゃんが過ごしやすく、育ちやすい環境をつくってあげるのが親の責任」
「いろいろなネットワークを持った方がいい」
「二人で育てると考えない方がいい」
「フォローするという言葉はちがう」
「ママがパパの仕事をフォローしてもお金を稼ぐことができないように、パパがママをフォローするというのは違う」
「みおちゃんを育てることにおいては、二人は対等でないといけない」
「同じ目線でみおちゃんをみないといけない」

すごく重みのある言葉だった。
コメントを残す